住職よりご挨拶
寳泉寺のホームページをご覧いただきありがとうございます。
寳泉寺は元和五年(1619年)の開基以来、戦乱や飢饉など様々な歴史とともに歩んでまいりました。
しかしながら昨今のコロナ禍による情勢には、私も以前にも増して強く人の命の重さを考えてさせられております。
様々のご縁をいただきこの世に生かされている私たちですが、抗いきれないことで人生を終えることには、やはり無常感を覚えます。形あるものは永遠に続くわけではありません。また生活様式や時には一般常識までもが、時代と共に変化していきます。
しかしいくら時を経ようとも変わらないものがあります。
浄土宗の開祖法然上人の念仏の教えは、開宗より850年の長きを経た今も何ら変わることなく我々をお浄土の世界に導いてくださっています。
今、お念仏に出会えた喜びに感謝し、一日一日をお念仏と共に穏やかに過ごしていきたいと思う毎日です。
合掌
宗派 | 浄土宗 |
宗祖 | 法然上人 |
総本山 | 知恩院 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
山号・寺号 | 照池山 寳泉寺 |
所在地 | 大阪府大阪市此花区伝法3丁目1-8 |
現住職 | 大島 隆伸(第27代) |
寺歴
元和五年十一月二十三日(1619年) 教誉牛頓により開基。山号を照池山(しょうちざん)と称する。
本堂は宝永八年(1711年)の再建、庫裡、観音堂、鐘楼、表門は寛保三年(1743年)の建立。
鐘楼の釣り鐘は時の鐘と称し、重さ二百貫に余り、朝昼暮の三時に鳴らされ遠く天保山沖出入の漁船、西島、大和田、福、姫島の農漁村一円に時を知らせ名高かったが、不幸昭和十九年五月軍に供出され遂に滅失するに至った。
寳泉寺においては明治の末期までは毎年八月二十五日に傳法川にて川施餓鬼が行われたと伝わる。
(昭和三十年発行 此花区史より参照)
三十三観音
観音が衆生済度のために三十三体に姿を変えると説く教説に不壊して、俗信の観音を三十三に整理したもので、「西国三十三カ所(※)」に祀られる観音像が並べられています。
※西国三十三カ所とは…
和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県、兵庫県そして岐阜県の近畿周辺2府5県に点在する33カ所の観音信仰の霊場です。この西国三十三カ所の観音様を巡礼するとあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされています。
お地蔵様
当山では2箇所にお地蔵様がおられますが、写真1枚目に見える白い観音様の石像は、かつて空襲で亡くなられた地域の方々を供養するために此花中学校の敷地内に置かれていました。そこから当山へ移られましたが、今もなお地域の皆様を見守っておられます。